医学部予備校は浪人生だけでなく、現役生や働きながらでも通学できるか?
医学部へ入学するには高度な偏差値が要求され、合格するまでに何年も浪人を経験する受験生が少なくありません。
そこでおすすめなのが、現在の学力に関係なく逆転合格を実現できる医学部予備校です。
近年、大手を経由せず、最初から医学部予備校に通い最短ルートで合格を勝ち取る受験生が増えています。
なぜ、医学部予備校が選ばれているのか、また、高校生や社会人でも通学できるのか、おすすめの医学部予備校とあわせて解説していきます。
医学部予備校に興味があるけど、選び方が分からない受験生はぜひ確認してみてください。
医学部予備校の人気が高い理由

無選抜で医学部合格に直結した指導が受けられる
医学部受験は難化する一方で、比較的入りやすいといわれていた私立大学医学部も現在は偏差値60以上の学力が求められます(河合塾調べ)。
これは国公立大学理工学部と同程度の偏差値です。
大手の場合、医学部コースは選抜クラスであるため、入学時点である程度の学力がないと専門的な受験対策が行えません。
いっぽう、医学部予備校は無選抜がほとんど。
現在の学力に関係なくプロ講師から質の高い指導が受けられ、逆転合格が実現できます。
事実、偏差値50以下の受験生が1年で偏差値65まで伸ばし、逆転合格を果たしたという医学部予備校を合格実績から多く確認することが可能です。
少人数・個別指導で丁寧なフォローが受けられる
医学部予備校は1クラス10人前後の少人数指導、個別指導が中心であること。
講師との距離が非常に近く、受験生一人ひとりに丁寧なサポートが提供可能で、大手予備校のように質問するのに長い列に並ぶ必要はありません。
また講師は大学生アルバイト講師ではなく、ほとんどが実績豊富なプロ講師陣で構成されているため、質の高い授業が期待できます。
個人面談も多く、学習計画通りに勉強が進んでいるかを定期的に確認してくれるので、自己管理が苦手な受験生でも着実に学力を伸ばしていくことができます。
合格実績が豊富
医学部予備校の場合、大手のような1000名以上の合格者数を誇る校舎は少ないですが、合格率が非常に高いのが特徴です。
特に私立大学医学部への合格率が高く、校舎によっては受験生の2人に1人が私立医学部進学を実現している医学部予備校もあります。
一方、大手は合格者数は多いですが、その分不合格になる受験生も少なくありません。
そのようなことから、大手ではなかなか合格できないからと医学部予備校へ転校してくる受験生が毎年たくさんいるほどです。
浪人生が多いけど現役生にもおすすめ?
現役の高3生は入試範囲のうちまだ学習していない部分があり、また高卒生(浪人生)に比べて受験勉強に充てる時間が足りません。
そのため、医学部予備校で浪人生と一緒に学ぶのは難しいのでは? と思う現役生もいるようです。
しかし、医学部予備校の中には、浪人生と現役生は同じ受験生ではなく、受験状況は全く違うと考え、それぞれ異なるカリキュラム・テキストで指導をしているところがあります。
そうした医学部予備校でも、合宿や特別講習では浪人生と現役生が合流して切磋琢磨する機会を設けており、それによって受験生はモチベーションを維持することができ、1年間で医学部合格に必要な力をつけていきます。
最近の受験傾向として推薦型選抜を選ぶ生徒が増えています。高校からの推薦を必要とする学校推選型選抜は、2浪以上の高卒生より高3生や高卒1年目が優遇されるといわれます。
しかし、推薦型選抜に関する情報は少なく、大手予備校でも対策を立てにくいのが実情です。
そんな中で長年蓄積してきたデータを基に、高校現役生向けの推薦型選抜攻略法を伝授する講座を設けている医学部予備校も登場しています。
働きながら予備校に通うことは可能?
大学を卒業して社会に出たものの、どうしても医師になりたくて再受験に挑戦するという方がいます。
働きながら医学部を目指すなら、社会人コースあるいは再受験コースを設置している医学部予備校でプロの講師の指導を受けるのがベストです。
医学部予備校によっては、社会人は現役生に比べると合格率が低いため、社会人を敬遠するところもあります。
その一方で、社会経験を積んだ再受験生を多く受け入れ、社会貢献の一環として奨学金や給付金などで支援する制度を設けている医学部予備校もあります。
働きながら最難関の医学部を目指すのは勉強時間の確保だけでも大変なことですから、自分に無理のないカリキュラムを作成してくれる医学部予備校を探すことも重要になってきます。
現役生(高校生)におすすめの医学部予備校トップ5

医学部進学予備校メビオ
特 徴 | 浪人生とは異なる高3生向きのカリキュラムとオリジナルテキストを使用。医学部推薦本科を設置し、とくに関西医科大や近畿大などへの推薦対策に力を入れている。 |
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授業形態 | 対面少人数クラス、オンライン少人数クラス、オンライン個別指導 |
合格実績 | 2022年度私立最終合格者数162名、国立合格決定者数8名 |
学 費 | 高3生:入会金165,000円+授業料単科4,290円/1時間 ※学費は月納制 |
医学部予備校所在地 | 〒540-0033 大阪市中央区石町2丁目3−12 ベルヴォア天満橋 |
医学部予備校クエスト
特 徴 | 塾長が生徒の状況を把握し、生徒だけでなく保護者に対しても定期的に受験に向けたアドバイスとバックアップを行う「塾長面談」が特色。 |
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授業形態 | 10名以内の少人数クラス、1対1の個別授業 |
合格実績 | 2022年度最終合格者数(国立+私立)65名 |
学 費 | 入会金27,500円+春・夏・冬期の講習会(計13回)93,600円+1,2学期講習(計22回)158,400+プレ講習(6回)43,200円 |
医学部予備校所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-23-13 クエストビル |
進学塾ビッグバン
特 徴 | 中高生科のプレカレッジは、曜日固定の通塾と夏休みの短期集中型講座を組み合わせるなど、自分の都合の良い日程で、学力や志望校に合わせたクラスを受講可能。 |
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授業形態 | 完全個別指導、少人数クラス、インターネットによるFUTURE双方向型コース |
合格実績 | 2022年度合格者数43名 |
学 費 | プレカレッジコース高3生13,200円(1コマ) |
医学部予備校所在地 | お茶の水校 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-5 村田ビル4F 大阪梅田校 〒530-0027 大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル7F |
医系専門予備校メディカルラボ(河合塾グループ)
特 徴 | 100人の生徒がいれば学力も志望校も100通り。だから合格へのアプローチも違うという考えから、効率的に確実に志望校に合格するための個別カリキュラムを作成。 |
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授業形態 | 1対1の個別指導、1対1のオンライン授業 |
合格実績 | 2022年度医学部医学科合格者数1,270名 |
学 費 | 高3生:入学金100,000円+年間カリキュラム管理費528,000円+年間授業料2,312,000円 |
医学部予備校所在地 | 名古屋校 〒450-0002名古屋市中村区名駅4-6-17 名古屋ビルディング7F (全国29校のネットワークを持つ) |
医学部予備校ACE Academy(エースアカデミー)
特 徴 | 医師が設立した医学部予備校。講師も大部分が当校卒業の医大生。生徒個別に作成された課題を自習形式で達成していく。学費が安いことでも知られる。 |
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授業形態 | 個別指導、オンライン個別指導 |
合格実績 | 2022年度医学部進学者数66名 |
学 費 | 高3生:週3回コース入塾金50,000+授業料月額70,000円/週2回コース入塾金50,000円+授業料60,000円(税抜き) |
医学部予備校所在地 | 〒101-0052 東京都千代⽥区神⽥⼩川町1丁⽬6−1 |
社会人の受験生におすすめの医学部予備校トップ5

医学部予備校AcemedicalMM(エースメディカルみなとみらい)
特 徴 | 社会人コースの通学日は日曜のみ。月曜から土曜までは各自で課題をこなし、日曜日の授業でチェックするシステム。 |
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授業形態 | 少人数制。通学できない方には映像授業 |
合格実績 | 医学部最終合格者数44名 |
学 費 | 学費については直接お問合せください。 |
医学部予備校所在地 | 〒231-0011 神奈川県横浜市中区太田町4-55 横浜馬車道ビル2F |
医学部予備校プロメディカス(駿台グループ)
特 徴 | 医学部編入コースでは、勤務先の都合やライフスタイルに合わせた指導をマンツーマンで行う。30歳過ぎてから再受験に挑戦するケースも多数あり。 |
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授業形態 | 1対1の完全個別指導 |
合格実績 | 2022年度最終合格者数172名 |
学 費 | 個別授業料9,350円(基本授業時間50分)。マンツーマンコースは入会金50,000円と施設利用費月額22,000円が加算される |
医学部予備校所在地 | 横浜校 〒221-0056 神奈川県横浜市神奈川区金港町7-3 金港ビル1階 |
医学部受験予備校INTEGRA(インテグラ)
特 徴 | 現在の仕事を続けながら医学部を目指す方をバックアップする「平日夜間コース」がある。オープンスペース(自習室)は午後10時まで使用可能。 |
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授業形態 | 個別指導 |
合格実績 | 主な合格実績 医学部逆転合格の実績多数 |
学 費 | 学費については直接お問い合わせください。 |
医学部予備校所在地 | 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-10-3 2F |
医進予備校シナプス
特 徴 | 社会人には学費の減免や奨学金給付など費用の面で支援を行い、授業も勤務後の時間帯に集中させ、基礎学力の向上から徹底指導。 |
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授業形態 | 個別指導、定員10名までの小集団授業、オンライン授業 |
合格実績 | 主な合格実績 詳細は不明 |
学 費 | 入学金 55,000円+授業料18,700円(1コマ90分) |
医学部予備校所在地 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田4-8-7 |
PMD医学部専門予備校福岡
特 徴 | 大学卒業した社会人や他学部の大学生が医学部の1年次後期か2年次に編入する「学士編入制度」があり、それぞれに合わせたカリキュラムが組まれる。 |
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授業形態 | マンツーマンコース |
合格実績 | 詳細は不明 |
学 費 | 学金300,000円(週3コマ以上)+授業料19,800円(1コマ100分)+教材費110,000円(年間) |
医学部予備校所在地 | 〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目11-25新栄ビル6F |
まとめ
今回は、医学部予備校の人気が高い理由や、おすすめの医学部予備校を紹介してきました。
医学部予備校は各校舎で長所や強み、さらに学費も異なってくるため、体験授業や説明会に参加して、自分と相性の良い理想的な学習環境を見つけ出しましょう。