医学部予備校の合格率・進学実績を紹介
医学部受験ブームはどんどん加速し、医学部入試の難易度はさらに難化していますが、そんな中、医学部への最短経路としてよく取り上げられるのが「医学部予備校」。
しかし、世の中には医学部予備校があふれていて、どの予備校がいいのかがいまいちわからない方も多いはず。
今回は最も重要な合格者数・合格率から、各医学部予備校の選び方について深堀りしていきます。
医学部予備校とは?大手と何が違うか
医学部予備校とは河合塾や駿台といった大学受験の大手予備校とは異なり、医学部受験のみを取り扱う予備校のことを指します。
大手予備校にも当然医学部コースというものはありますが、どうしても複数の中の一コースという位置付けになってしまうのが実際のところ。
医学部受験を専門としない講師による授業となってしまうので、必ずしも医学部受験に適した授業かどうかは分からないのが難点。
一方、医学部予備校では医学部受験を専門に扱っており、数多くの受験生を医学部に合格させた実績のあるプロ講師による綿密な指導が受けられます。
また医学部予備校は大手予備校と比べると、講師と生徒の距離が近いです。
そのため、講師側からは生徒がどこでつまづいているのか、どこに苦手意識を持っているのかがすぐに把握できるため、生徒の苦手をつぶすための指導をとってくれます。
したがって効率よく学習が進み、短期間で生徒の学力は偏差値60レベルにまで上げることが可能になっています。
ただし注意が必要なのは、医学部予備校では手取り足取りと面倒を見てもらえ、指導の質も高い代わりに、大手予備校と比べると学費はかなり高くついてしまいます。
学習の質を考えたら仕方がないのですが、やはり経済的に負担がかかってしまいやすいことだけは知っておくとよいでしょう。
各医学部予備校の最新合格者数・合格率2022
各予備校では基本的に、各年の医学部合格者数を発表しています。
そこで、各医学部予備校の2022年の医学部合格者数または医学部合格率について表にまとめました。
あくまでも参考の材料なので、詳しくは各予備校のHPを参照してください。
予備校名 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
メルリックス学院 | 198名(重複あり) | 不明 |
野田クルゼ | 120名 | 不明 |
YMS | 265名(重複あり) | 70%over |
代官山メディカル | 265名(重複あり) | 87% |
メディカルラボ | 1489名(重複あり) | 不明 |
メディックTOMAS | 159名 | 不明 |
富士学院 | 431名(重複あり) | 不明 |
メビオ | 170名(重複あり) | 不明 |
エースメディカルみなとみらい | 44名(重複あり) | 不明 |
KGS | 36名(重複あり) | 80%over |
メディカルトレナ | 123名(重複あり) | 不明 |
医進の会 | 126名(重複あり) | 不明 |
太宰府アカデミー | 26名 | 52% |
実績豊富な医学部予備校はどこ?
上記の表をもとに、医学部予備校の中でも特に実績豊富な医学部予備校についてピックアップしていきます。
メディカルラボ
メディカルラボは全国に校舎を構える、医学部予備校の中でも王道と呼ばれるような立ち位置の予備校です。
メディカルラボでは2022年、重複ありの合格者数は1489名と、ほかの医学部予備校の追随を許さない圧倒的な数でした。
実はこの合格者数は年々増加してきています。
メディカルラボでは医学部受験に精通したプロ講師による、一対一の完全個別指導を行っており、極めて質の高い授業を受けることができた結果、合格者数がここまで伸びたと言えるでしょう。
生徒の学力に合わせたオーダーメイドカリキュラムをもとに、学習効率が最も高まる方法で、志望国合格への最短距離を歩ませることを目標にしています。
またメディカルラボは圧倒的な合格者数を誇っているため、情報量も圧倒的です。
圧倒的な情報力で、自分に合った医学部を選定してくれるのも最大の魅力です。
もしどこに行きたいかわからないといった場合には、メディカルラボは王道であるためおすすめできます。
代官山メディカル
代官山メディカルは首都圏からアクセスのいい渋谷駅すぐ近くの医学部予備校で、都会の中にありながらも喧騒からは離れ落ち着いた学習環境を提供してくれます。
何と言っても代官山メディカルはその合格率であり、表を見ると2022年の医学部合格率は87%にまで上がっています。
1年で必ず合格させることを掲げており、少人数制の授業で徹底的にサポートしてくれます。
また代官山メディカルでは科目別・レベル別にそれぞれ個別のカリキュラムが組まれますが、どんなコースであろうと1日12時間勉強が強制されます。
勉強を自宅に持ち帰らず、塾ですべてを終わらせることを学習のモットーとしていることからも明らかです。
そのため特徴的な講座として「夜間演習講座」があります。
夜間演習講座ではその日でやったことをその日のうちに演習指導するもので、定着率が段違いに上がることから、高い合格率を収めている理由も分かります。
メルリックス学院
メルリックス学院は私立医学部に特化した医学部予備校であり、国公立大学を含まない代わりに私立大学医学部のことならほかの医学部予備校に絶対に負けないことをモットーに掲げています。
生徒第一主義であり、個別担任制によって生徒のメンタルケアや具体的な目標の設定など、生徒をとにかく最優先に考えてくれます。
また、通常の医学部予備校は年間授業料を一括で払い込むのがほとんどですが
メルリックス学院は授業の質に自信があるため、月謝制にしているのも特徴です。
メルリックス学院はもともと私立医学部のみを扱うということから、学費はほかの医学部予備校と比べて抑えめですが、月謝制であることでより経済的に通いやすくしているのでおすすめです。
小論文・面接試験指導といった私立医学部対策に欠かせないものも充実させていることで小規模ながらも約200名もの合格者を輩出しています。
KGS
KGSは名古屋の閑静な住宅街にある、超小規模な医学部予備校です。
KGSの2022年の合格者数は延べ36名と少なく感じますが、もともと定員10名近くの超少人数制であることを考えると非常に高いことが分かります。
年によってはコース内100%合格率を達成することもあり、実績としては素晴らしいものがあります。
KGSの指導は高密度なカリキュラムのもと、授業ごとの確認テストや添削課題によるきめ細やかなフォローアップ体制が整っていることが魅力です。
医学部受験専門のプロ講師が、傾向対策や質問・相談対応を徹底的にバックアップしてくれるので心強くおすすめです。
また学費については超小規模な医学部予備校というだけあって、一般的な医学部予備校の学費よりもかなり控えめなので、名古屋にありながら全国から通いたいという評判・人気が強いのが特徴です。
選び方に迷ったらまずは体験授業・面談へ
医学部受験を考えるうえで最も合格可能性を上げるルートは医学部予備校を活用することです。
しかし。医学部予備校も様々で、自分にとってどの医学部予備校が合うかはわかりません。
そこで大事なのは早い段階で気になった医学部予備校に体験授業、もしくは無料面談にいくことです。
校舎に実際に足を踏み入れることで、予備校の雰囲気や指導の様子、また学習環境を見ることができ、また面談によって面倒見の良さなどもおおよそわかるでしょう。
早い段階に行かないと少人数制の医学部予備校では定員で締め切ってしまう場合があるので注意が必要です。