受験生が失敗しない医学部予備校の正しい選び方を解説
医学部合格に向けた勉強をするうえで、おそらくほとんどの受験生が通うであろう塾・予備校。
それらの中には、広く大学受験に向けた授業を行う河合塾・駿台予備校・東進ハイスクールのような大手予備校だけではなく、医学部受験に特化した医学部専門予備校(以下、医学部予備校)も存在することはご存じでしょうか?
今回の記事では、医学部予備校が特化していることやそのおすすめできる点を紹介したうえで、合格を勝ち取るための医学部予備校の正しい選び方について見ていきます。
それでは、見ていきましょう!
おすすめポイント~高い専門性と手厚いサポート~
医学部予備校をおすすめする最大のポイントは、その専門性にあります。
大手予備校では、医学部だけでなく他の分野を目指す受験生も対象にみています。
しかしながら、医学部予備校は医学部合格を目指す受験生に特化して教えてきた経験があるため、医学部入試のノウハウや、受験合格に向けての学習方法、またその実績に裏打ちされているように、大学ごとの対策法を熟知した講師陣が集結しています。
さらに、学習環境をさらに良くするために、講師に対して生徒の数を抑えてより受験生それぞれに特化したオーダーメイドな授業を展開していることも、医学部予備校の利点といえるでしょう。
加えて、自習室のサポートや、寮を介した衣食住のサポートも充実しており、受験生が自分の勉強に集中できるような環境作りも行われています。
大手予備校も学費の面や対策範囲の広さという利点がありますが、医学部受験・合格を考えるならば医学部予備校という選択は非常に有力といえます。
医学部予備校の選び方①指導方法~個別指導か集団授業か~
さて、ここからは医学部予備校の選び方について見ていきましょう。
まず重要になってくるのは、「個別指導か集団授業か」ということです。
大学受験の勉強に限らず、受験生の皆さんはこれまで個別に(1対1で)教えられてきた経験も、集団で授業を受けた経験もあると思いますが、医学部予備校では集団授業が中心の大手予備校とは違い、少人数制での集団授業、もしくは個別での指導が基本となります。
ですので、医学部予備校の選び方として、最初にこの指導方法を選択することから始めるのがよいでしょう。
個別指導のメリット・デメリット
個別指導のメリットとして、自分の分からないことをすぐに聞くことができるという点があります。
学習の際に、講師に疑問点を聞くことができるということは、その講師が自分の苦手な点を把握していく事ができ、自分に合った授業へとアップデートしていけるということにもつながります。
一方で、デメリットとしては、自分以外の生徒と一緒に授業を受けるわけではないため、自分の立ち位置(受験生の中で自分がどの域にいるか、自分の授業の進捗がどこまで進んでいるか)を把握することが難しくなっています。
そのため、自分自身や講師との間でモチベーションをいかに保つことができるかが肝となってきます。
集団授業のメリット・デメリット
続いて集団授業のメリットですが、これは先程の個別指導のデメリットとは逆になります。つまり、他の受験生との交流ができるという点です。
もちろん他の受験生と無理に干渉したくないという場合はデメリットとなりますが、彼らから得られる影響、特にモチベーションアップにつながる刺激を得るのは非常に大事になってきます。
また、集団授業の場合は前年までの合格プログラムに基づいた指導がベースとなっている場合が多いため、授業の内容は個別指導よりも明確なゴールを示されていることが期待できます。
一方で、自分の聞きたいことをすぐに聞けなかったり、必ずしも自分に合っている授業の進め方ができるわけではないことはデメリットになります。
医学部予備校の選び方②エリアと学費のコスパ
続いて、費用や通学の面での医学部予備校の選び方です。
医学部予備校は、手厚いサポートを実現するために入学者数を絞らなければならないことなどから、必要な学費が高額になってしまうという特徴があります。
また、大手予備校同様、医学部予備校は大都市・首都圏に多く存在している傾向もあります。
ですので、医学部予備校の選び方として「自宅から通える場所にあるか」「学費は払えるほどであるか」ということも大事になってきます。
特に、エリアの点は非常に重要です。もちろん、オンラインで授業を受けることができる医学部予備校も存在しますが、基本的には対面での授業の方が講師への質問が容易・刺激を得られるといった点で有力です。
そのため、希望する医学部予備校が自宅から通うのが困難な場合は、その医学部予備校の寮に入るか、その近くに自宅を構えることを念頭に置いたうえで、衣食住にかかる費用も踏まえ、費用の計算をするとよいでしょう。
また、いくつかの医学部予備校のホームページでは、学費に関する情報が載っていない場合があります。
その場合は、資料請求や見学の際に情報を得ることになりますので、なるべく早くそれらを行い、検討に役立ててください。
医学部予備校の選び方③自分に適した環境か
最後に紹介する医学部予備校の選び方は、「自分が合格に向かって受験勉強するにふさわしい、もしくは耐え抜くことができる学習環境か」ということです。
医学部予備校といっても、その学習論は多岐にわたります。
たとえば、合格に向けて厳格なシステムで受験生の管理を行い、学習時間を確保してくれる医学部予備校もあれば、授業を行わずあくまで自分のペースで受験生に勉強をさせる医学部予備校もあります。
これらの医学部予備校はすべて「医学部合格」を至上命題としていますので、どの医学部予備校を選んだとしても失敗となることは無いと思われます。
しかしながら、より大学合格への道を色濃くするのであれば、自分に合った環境に身を置くのが何よりも大切です。
自己管理をしての学習が苦手な受験生は、講師がしっかり受験生の学習を管理して、衣食住のサポートがあることで勉強に集中できるような医学部予備校を選ぶのがよいでしょう。
一方で、人に強制されての勉強を苦痛に感じてしまうような受験生は、自分のペースで勉強できるような医学部予備校に身を置き、学力を伸ばすのがよいです。
いずれの場合でも、「受験勉強がいかに効果的・効率的になるか」だけではなく、「1年に渡る受験勉強を我慢して耐え抜くことができるような、自分に合った環境か」ということも大切にして、医学部予備校を選びましょう。
体験授業の重要性
ここで、自分に合った環境・雰囲気かを確認するのに大切なのが、各予備校で行われている体験授業です。
この体験授業を通し、医学部予備校全体の雰囲気や講師の熱量、環境を確認することができます。
それだけではなく、①で紹介したような授業のタイプであったり、②で示したような費用面の問題、衣食住の問題についても、講師陣・スタッフからの説明でイメージが付きやすくなるでしょう。
医学部予備校を検討する際は、体験授業をぜひ行ってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、医学部予備校のおすすめポイントと、合格に向けたその選び方について見てきました。
医学部予備校の選び方のポイントは、
- 個別指導か集団授業かを選択する
- 費用・エリア・通いやすさについて検討する
- 自分に合った環境かを確認する
という3点になってきます。
これらのポイントを抑えて医学部予備校を選ぶかどうかで、受験を経た合格への距離が変わってきます。
また、これらを検討するうえでは体験授業を行うことが非常に大切になってきます。
ぜひ医学部予備校を選ぶ際は、この記事を参考にしながら検討してみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました!