医学部予備校と市販の教科書・参考書を使った独学ならどっちがおすすめ?
医学部予備校と市販の教科書・参考書を使った独学ならどっちがおすすめ?

医学部予備校と独学で教科書・参考書による勉強スタイルを比較

医学部入試では予備校と独学どちらがよいのか?

今回の記事では医学部入試では医学部予備校と市販の教科書、参考書を使った独学ならばどちらがいいか?ということについて紹介していきたいと思います。

まずはそれぞれの方法について軽くメリット、デメリットを紹介した後にどちらがいいのか詳しく比較していきましょう。

医学部予備校について

医学部予備校について
医学部予備校とは文字通り医学部入試専門の予備校のことで、四谷メディカルやYMS、メディカルラボなど様々な種類の予備校があります。

大手の大学進学予備校に比べて少人数での授業を行っていることが多く、受験生のレベルに応じた授業を行っていることも多いです。

また、寮が併設されている予備校もあるので規則正しい生活習慣を維持しながら学習することができます。

医学部予備校のメリット

医学部予備校のメリット

医学部受験専門のカリキュラムがある

医学部予備校のメリットとして挙げられるのはなんといっても医学部受験に絞ったカリキュラムを組んでいるということでしょう。

河合塾や駿台といった通常の大学進学予備校では全員が同じ授業を受けるため、医学部受験にはあまり重要でない授業を受ける必要もありますが、医学部専門予備校では医学部の合格まで最短経路の授業を受けることができ、とても効率が良いです。

また、講師やチューターも医学部受験のみを専門としているため、各大学の出題傾向や必要な対策といった内容にも精通しています。

テキストからこだわって作成されており、繰り返し学習することで大きく成績を伸ばすことができるでしょう。

大手予備校では実施していない私立医学部の冠模試などを実施している予備校もあるため、医学部受験に限っては大手よりも医学部予備校の方が上回っているかもしれません。

医学部受験、特に私立医学部ではそれぞれの大学ごとに入試に特徴や癖があります。例えば数学で差がつくが物理、化学は簡単なので点数が全員ほぼ同じ、という大学や英語の文量が多く、スピードをもって解く力が求められるため専用の対策をする必要があるといった感じですね。

私立医学部を受験する場合、3校や4校併願することもザラであり、一つ一つの大学について入試情報を調べ、対策するのはかなりの手間になってしまいます。

そういった方でも各大学の試験の特徴に合わせた授業を展開している医学部専門予備校なら効率よく勉強を進めることができると思います。

レベル別少人数の授業に加えて情報面などのサポートがある。

冒頭でも軽く触れましたが、医学部予備校では少人数で授業を行っているところが多いです。そのため講師への質問などもしやすく、成績を伸ばしやすい環境であるといえます。

英語の和訳や英作文、数学の記述問題のように講師に質問をすることで理解が深まることが多い科目もあるため、質問しやすいというのは大きなアドバンテージとなるでしょう。

少人数なので受験生のレベルに合わせた授業を行うことができるというのも特徴です。

英語は得意だけど数学が苦手…というタイプの方や数学、化学は得意だけど英語などの文系科目が苦手というように受験生それぞれに得意不得意はあると思います。

医学部予備校の中には各科目ごとにレベル別のクラス分けを行っているところもあり、受験生ひとりひとりが成績を伸ばしやすいようになっています。

偏差値40台から医学部に合格した例も多くあり、特に成績がまだ足りていなそうな受験生にはかなりおすすめできるかと思います。

またチューターによる定期的な面談も医学部受験の魅力です。試験が返却されるごとに各受験生の課題や今後どのような勉強を行っていったらよいかという点について手厚くサポートを受けることができます。

これも少人数制を採用しているからこそできるサービスといえるのではないでしょうか。

予備校によっては各教科の成績や記述問題、マークが得意かという分析を行い、最も合格しやすい大学をアドバイスしてくれる予備校もあるようです。

学習以外のサポートも充実している

医学部予備校の中には寮を完備しているところもあり、特に遠方から通う学生にとってはかなり大きなメリットとなりますね。食事が出るところでは通学時間だけでなく食事を作る時間も削減することができ、受験に集中することができるかと思います。

また、他の受験生も同じマンションに住んでいるため、仲間と切磋琢磨しながら勉強を行うことができるかと思います。

入試ではメンタルがかなり大事になってくるため、医学部合格に向かって進む仲間というのは大きな支えになるかと思います。

医学部予備校のデメリット

医学部予備校のデメリット
医学部予備校のメリットについて紹介したところで、次は医学部予備校に通うデメリットについて紹介していきたいと思います。

費用がかかる

先ほど紹介したように医学部予備校では少人数で授業を行っていることもあり、どうしても学費が問題となってしまいます。相場としては年に300~600万円ほどとなり、どうしても通常の大学進学予備校と比べて費用はかすんでしまいがちです。

医学部に合格して医師になれば余りあるほどのリターンを得ることができるのですが、初期投資としてかなりかかってしまうというのは少し考えものですね。

ちなみに、予備校によっては特待生という制度があります。これは模試や入塾テストで優秀な成績を修めることで使用することができ、学費を一部免除してもらうことができるという制度です。

ある程度の実力があるという場合には考えてみてもいいかもしれませんね。

また単科での講座や季節ごとの講習を開設している予備校もあります。

英語だけ、数学だけといったように自分の苦手な科目のみの授業をとったり、直前期だけ予備校に通ったりすることで学費を抑えることができるでしょう。

医学部以外の大学を志望するときは不利

受験勉強をしていく中でどうしても成績が伸び悩んだり、他に興味のある学問分野が見つかる、ということがしばしばあります。

こういったときには医学部以外の学部を受験することになると思うのですが、医学部予備校は医学部以外の入試ではどうしても大手予備校には劣ってしまいます。

そこまで医学部には興味がない方などにはあまりおすすめできないかもしれませんね。

教科書・参考書を使用した独学

教科書・参考書を使用した独学
ここまで医学部予備校に通うことのメリット、デメリットを紹介していきましたが、今度は教科書や参考書を使った独学について紹介していきたいと思います。

教科書・参考書を使った独学のメリット

自分で学習する分野を選ぶことができる

独学で勉強を行うことのメリットとして、自分で勉強する分野を決めることができるということが考えられます。

現在は参考書、教科書ともにかなり充実しており、数学であればレベル別に参考書があったり、化学であれば理論化学、無機化学、有機化学と単元別に参考書が分かれていたりもします。

これら無数にある参考書の中から自分の苦手な分野、志望校でよく出題されている分野に絞って学習すれば予備校に通うよりも効率的に自分に合った学習をすることができます。

同じ数学が課題という人がいたとしても基礎レベルの理解ができていないのか、標準レベルの演習量が足りていないのかでは行う勉強は違ってきます。

独学は自分だけのカリキュラムを組めるため、無駄なく学習を行うことができます。

また、予備校のように授業を受けるという形式ではないため、分からない部分があれば時間をかけてじっくりと学習をすることができるというのも独学ならではです。

費用を抑えることができる

独学であれば予備校に通う必要がないため、費用面で大きく節約をすることができます。

医学部専門予備校の相場が年に300~600万円ほどであるのに対し、独学であれば教科書、参考書代以外かからないためかなりの節約を行うことができます。

授業を受ける必要もないため、バイトをすることもできるので金銭的に余裕のない方は独学での勉強があっているかもしれません。

教科書・参考書を使った独学のデメリット

教科書・参考書を使った独学のデメリット

カリキュラムを組むのが難しい

独学のデメリットとして、カリキュラムを組むのが難しいことが挙げられます。

独学では自分のどの科目のどの分野が課題となっているのか、合格までにどのくらい成績を伸ばす必要がありどんな勉強をすればよいのかということについて自分で判断し、カリキュラムを組まなければなりません。

自分で自分の弱点を見つけるというのが案外難しく、自分では得意と思っていても実際はそうでなかったりすることが多々あります。

また英語の英作文、数学の証明問題、生物の論述問題といったように他人に見てもらわなければ問題点がわからないようなものに対しても独学だとなかなか伸ばすのは難しいです。

面接、小論文対策が難しい

医学部受験ではどの大学でも入試で面接が課されるほか、大学によっては小論文を受験科目に入れている大学もあります。

小論文では自分の意見を簡潔に、かつ説得力を持たせて論じる必要があり、ちゃんとした知識を持っている人でないと添削をすることが難しいです。

小論文対策の参考書などもありますが、使い方を間違えるとかえって中途半端な小論文になってしまいがちです。

面接も同様で、医学部の面接は大学により聞かれる内容、形式が大きく異なっています。

特にグループ面接を課しているような大学を受験する場合、独学の方は対策にかなり苦労するのではないかと思います。

他の学部ならいざ知らず、面接が避けては通れない医学部受験では独学はかなり難しいのではないかと思われます。

医学部受験では予備校と独学どちらがいいか?

医学部受験では予備校と独学どちらがいいか?
ここまで予備校と独学のメリットデメリットについて紹介していきましたが、結論としてどちらが良いのか?ということについてまとめていきたいと思います。

予備校が推奨される人の特徴

まずはどんな人に予備校がおすすめなのか?ということについてですね。

予備校がおすすめなのは自分ひとりでは勉強の方針を立てることが難しい人、何か苦手な科目がある人です。

予備校であれば受験のプロである講師、チューターによって合格までにどんなことをすればよいのか?、今の自分の弱点はなんなのか?という疑問に対してアドバイスを受けることができます。

それ以外にもメンタルのケアや面接の対策、情報集めなど勉強面以外でも予備校は大きな助けとなるでしょう。

また、苦手科目がある場合にも予備校はおすすめです。

苦手科目といってもレベルはひとそれぞれですが、まったく理解できない!という場合インプットが足りていない場合が多いです。

英語であれば文法やイディオム、数学であれば標準問題の理解、化学であれば基本公式といったようにどの科目でもインプットが十分でなければどれだけ演習をしたところで効果的な学習にはつながらないでしょう。

予備校であれば頻出する知識に絞り、効率的にインプットを行うことができます。独学ですとそもそも何から覚えればよいのかわからず、モチベーションも落ちてしまうのではないかと予想されます。

独学が推奨される人の特徴

次に独学が推奨される人の特徴です。

独学が推奨されるのはすでに十分な力を持っており、またある程度自分の強み、弱みが分かっている人です。

模擬試験でA判定がずっと出ているにも関わらず当日の体調が悪く不合格になってしまった浪人生などがそうですね。

こういった場合、ある程度実力はありますし、受験の経験もありますので一年間の学習予定なども組みやすいかと思います。

ただし、独学ではモチベーションの低下がどうしても問題になるかと思いますので、メンタルが弱い方は十分な実力があっても予備校に通うのが賢明かと思います。

医学部予備校と教科書・参考書を使った独学の比較 まとめ

医学部予備校と教科書・参考書を使った独学の比較 まとめ
まとめです。医学部入試で予備校と独学どちらがおすすめ?ということですが、ある程度実力があり、自己管理ができる方なら独学、それ以外の方は予備校がおすすめという結論になります。

予備校であれば合格のノウハウが蓄積されていますし、実力がある人ならばさらに力を伸ばしてワンランク上の大学に合格することも十分に起こりえます。

ですが、独学はモチベーションや学習効果の低下などのリスクが高く、むしろ実力を落としてしまい合格できるはずの大学にまで落ちてしまう、ことも起きてしまうかもしれません。

もし経済的に許せるのであれば、予備校に通うことが安全かもしれませんね。